英会話教室や塾などを運営する企業が開く民間の学童保育が次々と登場し、一部の学童が「習い事」化しつつある。背景に何があるのか。
英語が飛び交う教室
茨城県つくば市の「Kids Duo(キッズデュオ)」。小学校から送迎用のワゴン車に乗ってきた児童らが、続々と教室に入っていく。ついさっきまで聞こえていた日本語が聞こえなくなり、「Hello」「Hello」と英語が飛び交う。
キッズデュオは、学習塾などを運営する「やる気スイッチグループ」が「英語で預かる学童保育」とうたい、各地に展開している。工作や歌、外遊びなどを、ネイティブのスタッフとバイリンガルの日本人スタッフの指導のもとで行う。会話はすべて英語だ。
子どもを預かるだけでなく、英会話や学習指導などをする民間学童が首都圏を中心に広がっています。選ばれる理由には、働く親の事情もあるようです。記事後半では、こうした学童のメリットや、子どもを通わせるうえで留意すべきポイントなどを紹介します。
この日はブロックを使った遊び。ネイティブのスタッフが「Are you ready?」と声をかけると、児童らは「Yes!」と応じていた。
机に座って教科書を広げて……という形式はとらない。単語やフレーズはゲームなどを通じて覚える。小林リエ教務課長は「いかに楽しく過ごせるかを重要視し、英語を使いながら、家庭のように過ごせる居場所を提供している」と話す。
子どもを通わせる保護者は、なぜこの学童を選んだのか。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル